Joe…..

日本ボクシング史上
最高傑作を挙げるナラ。
現時点では間違いなく
「 井上尚弥 」。
デ? ワ?
日本ボクシング史上。
一番の。「 CHARISMA 」ワ?
と。尋ねられたら・・・
ワタクシ個人的ニワ。
ナニワのJOE。 こと
「 辰吉丈一郎 」。
コレ 一択
20数年前
大阪帝拳に
彗星の如く現れた
超・攻撃型 ボクサー 。
「 気質 」
シャイで。お茶目で。いささか不良
なお。 オソロシク 強いモヨウ
男の子であれば
強烈に。もしくは 淡く。でも
一度は思う。
「 一番つよい男にナリタイ。」
個人によって。
程度の差はあれど
誰でも ふと。夢見るモノ
ある男の子 ワ
幼稚園の園内で
友達に泣かされ
その夢を諦める。
ある少年 ワ
公園の砂場で
取っ組み合いに負け。
その夢を諦める
ある青年 ワ
深夜の駐車場で決闘し
打ち負かされ。
その夢を諦める
ある男 ワ
深夜の盛り場で
相手に言い掛かりをつけ
殴りかかり
逆に 返り討ちに遭い
身の程を分からされる
そして。 ほとんどの男子が
夢を諦め
無難に。
傷を最小限に。
損得を最優先に。
やりたくない仕事をしに
満員電車に揺られ
楽しくはないが
無難に生きよう。
と落としどころを見つける
「 99%の 男子は 」
ダケド。「 残りの。1% 」
諦めない側の 人間もいる
眼球の網膜が剥がれても
生死を彷徨う
衝撃的ノックアウトを喰らっても
這いつくばって
戦い続ける
愛すべき 馬鹿野郎
その 辰吉の姿に。
家族の為。
社会の歯車になる覚悟を決め
日々 満員電車に揺られる
日本中の「 お父ちゃん達が 」
熱狂 シタ 。
私の父親も。
そんな昭和時代のオッサンのひとりだった。
「 おい。HISAO。辰吉 戦うから観よう。」
タツヨシ? って あのメッチャ強い
不良の お兄ちゃん・・?
いっつもオモロイよね!
タツヨシの試合 。
「 ああ。でも今夜は おそらく負ける。」
「 ドウシテ? ソンナの分かるの?」
「 相手が 強過ぎる。」
「 負ける。ってわかるノニ。ナンデ観るの?」
「 1% 勝つかもしれないだろう。」
・・・ソウカァ・・・
ジャ タツヨシが 勝つよう
メッチャ応援シヨウヨ!!
「 そうだな。 応援しよう。」
1997年 大阪城ホール 。
当時 無敗のチャンピオン
剛腕のシリモンコンに
無謀ともとれる挑戦を選択した
辰吉丈一郎 。
20歳 。
タイの に若きチャンピオンに対し
網膜剝離等。
様々な大怪我を経験し
「 もう。限界 」
と囁かれていた ロートル
辰吉の挑戦に 。
全国の お父ちゃんたち。
ボクシングの有識者らが
「 絶対に 勝てない。」
と。 予想していた
スピードもパワーも。
相手の方が 勝っている
そして 若さもある。
どう。戦う? タツヨシ。
そして。 この日
辰吉が シリモンコン対して
用意した 作戦は。
相手の真っ正面に立って 殴り勝つ。
今夜はボクシングはしない。
「 喧嘩をしにきた。」
という。
おそるべき
SUICIDAL な。作戦
試合 序盤 。
シリモンコンの豪打を浴び続けても
真っ正面から殴り返す 辰吉 。
ただ。パワーの差は 明らか
みるみるうちに
ズタボロにされていく 。
セコンドが 叫び続ける。
辰吉! お前なにやってんだァ!!
おまえ! 死ぬ気かぁ!!
何故!いつものように
ステップしない?
あの芸術的なスウェーバックは!?
ダッキングは!?
おまえの芸術的テクニックを
何処に忘れてきたぁ!!?
このままだと!!
おまえ殺されるぞッ!!!!
辰吉。 お構いなし
妻の ルミさんの絶叫が響く
「 ぎりぎり。 立っている。」
ラウンド中盤 。
シリモンコンの脳裏に
疑念がわく。
こいつ。ホントに 人間か・・?
何故 倒れない?
祖国 タイで いやというほど試合をしたが
こんなヤツ見たコトない・・・
こいつはゾンビのようだ
・・・いやだ・・・
こんなやつと向かい合うのは
いやだ。
決死の覚悟の 辰吉丈一郎 。
そんなタツヨシに。
マア。
ソレワ ソレワ 気まぐれな。
勝利の女神が 肩を叩く
#ヨカッタラ大音量デ
コンナ。
「 地鳴りのような 大熱狂の渦。アリマス?」
会場の大阪ヤンキーたちの
喜びっぷり。ッタラ モウ ね
日本中の女を惚れさせたのが
ソリマチ とか タケノウチ だとしたら
「 日本中の。男が惚れた 漢ワ 」
辰吉丈一郎。 ダヨネ
ジャマタ