Origin
of
The Blue

かつての数多のネイティブアメリカンたちが
山野を駆け巡った土地、アメリカ。

ゴールドラッシュ時代、銀鉱山を有し
一攫千金を夢見る人々で賑わった町ネバダ州トノパー
その北西に位置し、外気温は50度近くに達する
容赦ない日光が降り注ぐ灼熱の砂漠地帯の近郊に、
とある鉱山がある。

その名を人々は、
イースターブルー(Easter Blue)という。

比較的小さなこの鉱山は1907年、
ルー・シラックと呼ばれる男に発見された。

別名ブルー・マウンテン(Blue Mountain)
ブルー・ジェム(Blue Gem)とも呼ばれるこの鉱山は、
最初に採掘されたターコイズ(トルコ石)が、
西欧のキリスト復活祭である「イースター」で使用される
青いイースターエッグの色(「空と健康」を象徴している)に酷似していたことから、
イースターブルーと呼ばれることになる。

採掘される石は、ネバダのその過酷な気候・環境からは
想像もできないほどの美しい色彩を放ち、
その多くが濃い青緑色に中心が薄青色、その青さにさらなる深みと魅力を加える
まだらのスパイダーウェブ(クモの巣状のマトリックス)が入っている。

Spirit is beyond
The Time

時と場所を移し、2015年。

悠久の時に、人を魅了し続ける自然を懐に抱く湘南にある古都・鎌倉。

その南部、目と鼻の先に雄大な相模湾を臨み、
四季を通して多くの観光客で賑わう由比ヶ浜に
easterBlue(イースターブルー)はオープンした。

前述の鉱山の名に由来するショップは、
自身がクラフツマン(彫金師)として作品を生み出すオーナーの
ハンドメイドによるオリジナルジュエリー “JOJOVA(ホホバ)”、
ウェアやグッズなどを取り扱う。

タガネの最後の一打ち、
磨きの最後の一拭きにまで妥協なく、
自身の彫金師としての魂を込めることを信条としている
オーナーの作り出すジュエリーたちは、
伝統的なナバホ族のスタイルをベースに、
アンティークから現代アーティストにまで影響を受けた
オリジナリティー溢れる造型美を有する。

インディアンジュエリーの本場、ネバダ、アリゾナ、
ニューメキシコなどで、現地のネイティブアメリカン、
アーティストが制作するインディアンジュエリーに触れる機会を通じ
オーナー自身も彫金師を志した経緯の中で、
多くの作品製作から習得に至った独自の技法・技術には定評があり、
ショップ、ブランド設立時から変わらず愛され続ける
唯一無二のジュエリーを生み出し続けている。

秋霜烈日極まる湘南・鎌倉という土地柄は、
イースターブルー鉱山の立地するネバダ・トノパー近郊の苛烈な気候環境に、
人々を魅了し続ける青(ブルー)という意味合いにおいては、
ここ由比ヶ浜に広がる雄大な相模湾景と、
遠い彼の地ネバダのイースターブルーで採掘されるトルコ石(ターコイズ)には、
相通ずる趣(おもむき)があるのかもしれない。