マァマァのスペクタクル
～～時を遡る事 高校３年時～～
ねえ～～・・
お願いだよぉ～～
HISAO君・・！
「 ゼッッ！テエ！ヤダ！ 」
大体 オメーヨォ！
小学校以来 。
ナァシン来た 思エバ ！
「 クラブで歌うたえダァ！？」
フザケンジャネーコ！
ゼッテエ ヤダかんナ！
ねえ・・ たのむよぉ・・
HISAO君にしか
お願い出来ない事なんだよぉ・・
大体ヨォ！
オメーラ バンド組んでんダベ？
シタラ いんダロウガ！
必ず！ボーカルがヨォ！
だからね・・
今回 。卒業間近のイベントで
思った以上にチケット売れちゃって・・
「それ」が 問題で。さあ・・
ナンデダヨ？
イイジャネエカ 。
チケット売れて 。
イッペエ 人 集まればヨォ！
う～ん・・
そしたら うちのボーカルがさあ・・
そんなに沢山の人の前で。
歌うの 嫌だ。って言うんだよ・・
ア～ンダァ！？ ソリャ？
チキッてんのケ？
アホカ？ ソイツ
そうなんだよぉ・・
うちのボーカル。
スタジオで歌うのは得意なんだけど。
大勢の人の前でだと。
声出なくなっちゃうんだ・・
「 壊滅的ダナ。 ボーカルの素質がヨォ。」
シッカシ。
進学校のボンボンのオメーが
よく誰にも絡まれねえで
辿り着いたナ。
ウチん ガッコの 屋上までヨォ
ぁ。しっかりと絡まれました。
校門の前に着いた瞬間に。
HISAO君のご友人さんに。
心臓止まるかと思ったよぉ・・
～～～２０分前。～～～
あぁ！？ なんだ てめえ コラ！？
坊ちゃん校の制服着て
なぁしん来た？ おらぁ！
生意気に髪なんぞ染めやがって おら！
うちに喧嘩売ってんだらぁ！！？
お仕置きしてやんから
こっち来ぉ！ おらぁ！
ち！ 違うんですッ！！
ここの３年生のッ！！
HISAO君に会いに来たんですッ！！
HISAO君の！
小学校のときの同級生なんですッ！
僕ッ！！
あぁ！？
なんだと？ てめえ？
HISAOちゃんの同級生だと・・？
「 そ！そ！そうですッ！」
マジだべなぁ！？
てめえ もしフカシだったら。
顔の形変えんぞ？ らぁ！
「 ふ・・ か し・・？？」
どうゆう意味で・・す・・
「 嘘だったら！」
ただじゃおかねえ！
つってんだよッ！！
「う！う嘘じゃありませんッ！」
な～んだよ・・
あぶねえ あぶねえ・・
うっかりクシャクシャに
すんとこだったわ・・
こないだも。よお
駅前のゲーセンで
金。足らなくなってよぉ・・
そのへん あるってん奴。
とっ捕まえて 小突いたっけよぉ
それが後で。
HISAOちゃんの幼馴染みだ。って
判明して。 よお・・・
そ！ それでッ！
どうなったんですかッ！？
見ろや 。
この 。
「 でっけえ タンコブ。」
いまでもめちゃくちゃ 痛てえぜ・・
う～・・・
い 痛そうですねぇ・・
そのまま首根っこ捕まえられてよぉ
カツアゲした奴ん家まで連れてかれて。
「 テメエッ！今すぐ金カエシテコイ！」
つってよぉ・・
なんでも。な。
HISAOちゃんが言うにはよぉ
そこん家は 。
かーちゃん一人で 。
宅配やらなんやら 掛け持ちして
子育てしてんだと・・
テメエわ！そのカーチャンが
必死コイテ働いて渡してる
ソイツの 小遣いを ！
カツアゲしたんダゾッ！！！
つって 。
め～ちゃめちゃ怒られてよぉ・・・
世話ねえよなぁ。
カツアゲして。
翌日。拳骨喰らって。
わざわざ家まで金返し行ってんだからよぉ
でもよぉ・・・
それから決めたんだょ。
「もう。かつあげは しねえ。」って。
そ・・ そうだったんですね・・
で でも。
すごく良い心掛け。だと思います。
・・つーか おめえ よお。
俺らとタメなんだべ？
なんで いつまでも敬語使ってんだよ。
タメならタメ口だろうが普通よお・・
「 す！すいませんッ！」
あ？ なにが すいませんだぁ？
おめえ何も悪くねえだろうが？
だめだろ。男がよぉ
なんも悪くねえのに。
謝ったりしたらよぉ。
「 ご！ごめんなさい。」
だ・か・ら ！
な～にが
ごめんなさい なんだってのッ！？
あああ！ すっ！ すいまっ！
あああ！ ごっ！ ごめっっ！
ああああああああ！！！
・・ふふっ。
まあいいや。
ところで おめえよお。
オゴッてやんから。
「 ジュース飲めや。」
・・・ぇ ？
ぁ。いいですジュースなんてっ！
申し訳ないですからっ！
あぁ！？ んだ てめー！
俺がオゴってやる。
つってんだろうがぁ！ おらぁ！
「 ああ！いいい！いただきますっ！」
～～～その２０分後。屋上～～～
ソンデ。 手に持ってんワケナ。
「 ヨーグルッペ。」
「 ・・・そう。」
「 ウメエヨナ。ヨーグルッペ。」
「・・・うん。」
アイツ。 ヨーグルッペ。が
アホほど好きでヨォ。
気に入ったヤツにワ
強制的にオゴるんダワ。
アホダロ。
なんか最初は超おっかなかったけど。
なんかたくさん話すと。
以外と良い人だよね・・
マアナ・・
一日中。ウンコしてェウンコしてぇ。
言っててウゼエけどナ。
馬鹿ミテエに
ヨーグルッペばっか
飲んでんからダナ・・・
ふふふ・・・
それに。ご友人さん。
刺激的な髪形で
すごく独特な言葉遣い。
されるから・・
ボクにはまだちょっと難解で・・
外国にやって来た。みたいな
ちょっと不思議な気分だよ・・
フフ・・・
ヘタな海外留学ヨカ。
ウチんガッコの一日体験。ノガ
よっぽど刺激的 。
ダッテカ？
ふふふ・・・
本当。
そうかもしれないね 。
「 ・・ねえ。HISAO君・・。」
「 ア？ ン～ダヨ・・」
小学校４年のとき。
音楽の授業で。ひとりずつ。
歌うたわされる授業あったの。
憶えてる・・・？
およそ小学生なら。
誰もが嫌がる あの授業・・
ンー・・・
アッタッケカ・・？
ソンナ事ヨオ・・
お～もいっきり。
歌ってたよね。
HISAO君。
あんナア。
アーユウのワナァ。
中途半端にヤンノガ
イッチバン ダセエんダヨ
やんならオモッキシ。
基本ダロ。
しかも。ね。
HISAO君 。
自分の歌の仕上がりが
「 気に入らない。」
って言って。
３回も歌おうとしたんだよ。
ふふふ・・。
ナニがオカシーっつうんダ 。
オラァ。
ご！ごめんっ！
で！でもさっ！
僕。HISAO君の後で順番来るからっ
お願いっ！
HISAO君っ！また歌って！
って思ってたんだ・・・
「このまま順番が回ってきませんように。」
って・・・。
たぶん女子とかも思ってたとおもうよ・・
フフ。
知らぬ間に。
人助けシテタ。ってワケカ・・
～～時を遡ること。小学４年時～～
ナア。 センセー。
オレ もっかい
歌いたいんダケド。
はぁ・・？
もう一回って？
どうして？ HISAO君 ？
アノサア。
水芭蕉～～の花～が。
ってトコ
アルジャン。
アッコんとこ。
「 ハーナーガッ 」
って歌ったんダケド
もっとビダクオン使って。
「 ハ～ナ～ぁんグッ 」
って歌ったホーガ 。
イイト オモウワケ 。
ダカ。もっかい歌わせてヨ
ええ～・・・？
ど・・ どうしよ・・・
しかし・・
よく知ってるわね。
鼻濁音。なんて言葉・・
先生ッ！！
僕も聴きたいです！
HISAO君の
「 花～～ぁングッ 」
の部分がどう変わりゆくのかを！
アタシも聴きたいッ！
「 花～～ぁングッ 」の
行く末をッ！
しっかり見届けたいッ！
・・うッ。
じゃ・・ じゃあ
しょうがないわね・・・
「 アリガトーセンセー。」
～～～～～～～～～～～～～～～～～～。
ダメヤ。 チガウんヤ。
コノ感じジャナインヤ・・・
オレの理想ワ 。
ヒ！HISAO君！
あんた何言ってんのッ
ちゃんと歌えてたじゃないのッ？
イーヤ・・・
チガウんスワ・・・
コ～ノ感じジャネエんスワ・・・
ナア？クラスのミンナ。
「 ミンナもそう思うダロ？」
・・・ン・・ ・・・ール・・
・・・・ン ・・コール・・
・・・・・・・ンコール！
・・・・アンコール・・・・！
アンコール！
アンコール！
アンコール！
アンコール！
アンコール！
アンコール！
アンコール！
フフ・・ ネエ。センセー。
聞こえルカイ？
「 民ノ声。ガ。」
なにが民の声よッ！
あんた達！静かにしなさいッ！
HISAO君がずっと歌ってれば
自分の番がまわってこないからでしょ！
わかってんのよッ！
静かにしなさいッ！
センセー。
もう堪忍シーヤ。
堪忍しいや じゃないのよッ！
HISAO君！
この授業は！
あなたのソロリサイタルじゃないのッ！
～～～掃き溜め高校。屋上～～～
ふふふ・・。
いま思い出しても
笑っちゃうや・・
サスガに
３回目は無理ダッタナ。
アノ センセー。ヨォ
でもさ。
HISAO君のおかげで
後に歌う みんなが
「 花～～ぁングッ 」
って歌うから。
あそこ辿り着けばいいんだッ！
「 みんなが笑ってくれるから。」
って思えるから
みんな緊張しないで歌えたんだよね。
アア ソーダッタん・・？
ヨカッタナ・・
ねえ。HISAO君。
もう一度。歌ってよ。
「 あのときのようにッ！」
「 ヤ ダ ヨ。」
・・お お願いだよぉ・・！
高校最後の思い出だから。って
仲間うちみんなで。
頑張ってバイトしてお金つくって。
海沿いのでっかいハコおさえたんだッ！
最期の思い出をッ！
作りたいんだッ！
オレの知ったコトカ ボケ 。
ツーカ オメー。
家メッチャ金持ちジャネエカ。
親ん金出してモラヤ ヨカッタダロウガ
いままで生まれてこのかた。
親に甘やかされてばっかりだったから。
自分たちではじめたバンドだけは。
自分たちで成功させたい。って
そう思って。
引っ越し屋のバイトやって・・・
ヒョロヒョロで。
リキ仕事ゼンゼン向いてネェ。
オメーが。カ ？
一番バイト代が良かったから・・
意地悪なバイトの先輩とかに
いじめられたりもしたけど・・
どうしても大きいハコで演奏したくって・・
「 それまでは絶対 頑張ろう。」って
ソリャ ヨカッタナ。
ダケドな。
俺ニャア
カンケーねえハナシ ナンダワ 。
他あたってクレヤ
・・・・うゥッ！！
うゥううぁああアあああ・・！！
だめだよねッ！ ゥうう！
ごめんねッ！
こんな勝手なお願いで
勝手に押しかけてきてっッ！！
でもねッッ！！
ずっと勉強 勉強。ってやってきて！
ささやかな夢だったんだッ！
バンドも頑張ってたんだよ。って！
みんなに見てもらうのがッッ！！
ゥううウぅうゥ・・・
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・クッソッ・・・・・
・・・・・・・・ふ・・ゥ・・・。
ごめんね。HISAO君。
泣いたらすこし落ち着いたよ・・
そうだよね・・・
身分不相応だったのかも・・ね
ボクらみたいなのが
あんな大きなハコで演奏しようなんて。
ごめんね。HISAO君
諦めがついたよ・・・
チケット買ってくれた学校のみんなには
あやまって返金するよ・・・
クラブのキャンセル料は
また引っ越し屋でバイトして
払えば済むことだしね・・・
ごめんね。
もう。行くね・・・
・・・・・・・・・よお 。
ちょお待てヤ。
オメー そんでヨ。
まーたソノ意地悪な先輩とかいうのに
イジメられてヨォ
ソンデもって必死コイテ
金つくってヨォ。
そんで借りもシネエ クラブの。
ワケワカンネー 大人に
キャンセルの金だけ払って。
テメエの高校時代のセイシュン。ってのワ
ソレでシメェかよ。
あぁ！？ コラ！？
ソンナンでシメェでイイノカヨ。
オメーわヨォ
・・・ふふ
僕。っぽいって言えば
ボクっぽいよね・・
すこし・・・
高望みし過ぎだったんだよね・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・クッソッ・・・・・
ヨオ。 オメーそういや。
一個下に イモート。イタベヤ？
高校２年ダラァ？
行ってりゃ。ヨ
・・・へ？ ぁ。 妹ね。
高校行ってるよ。
横浜〇〇女子。
ハァ！？？ 〇〇女子ぃ！？
メッチャバカ女子校ヤンケッ！？
ナンデ オメーわ進学校で！
イモートわ ソンナ バカ女子校ヨォ
へへ・・。変だよね。
兄妹でまるで真逆でさ。
ボク運動苦手だけど
妹は運動神経抜群なんだよね。
オメーよォ。
そのイモートに頼んで。
活きの良いオナゴ ５～６人ほど。
週末の飲みに収集デキネエカナ？
ココントコ毎週末。
真夜中にゾッキーやらお巡りヤラと
バイク乗って。
追っかけっこばっかだったっケヨォ。
民どもが求めてんダワ
オナゴを。
・・・・・・え？ ああ。
そんなの喜んで来ると思うよ。
女子校のコって
出会いが少ないから
ダッシュで駆けつけると思うよ。
それに。うちの妹。
無駄にに友達多いし。
トモダチ多いのワ
ナンモ無駄なコトじゃネエダロ
もっと言ヤァ
一番大事なコトダロウガ 。
マア。
「 ドンダケ腹割れる友達か。」
にもよるケドナ。
・・・・・あ～！・・・・
ナンダヨ？ ドシタヨ？
いや～・・
でも。
大丈夫かなぁ・・？
って・・・
「 ナニガ？」
ウチの妹も。そのまわりも。
「 ギャル。」なんだよね・・
しかも相当な・・。
HISAO君のお友達さん達の
お眼鏡にかなうかどうか・・・
・・・・・・・・。
キミねェ。
ナゼもっと早く言わんのダネ・・
ソンナ「 貴重 」な情報ヲォ・・・
ムカシからのことわざで
アルダロウガ。
バカ女子高のギャルほど。謎に可愛い。
って。ヨオ・・・
「 あ あるんだ・・ ？ そんなことわざ・・」
ソレデワそこもとに尋ねるが。
そのオナゴどもの髪型や如何に・・？
えっと・・
アムロチャン風のストレートか。
飯島愛風の まっき巻きロング。かな・・
フム。 スカート丈は如何に？
「 膝上 ２０センチ。」
「 ホウ。 祝着ジャ。」
ワンアクションあったら ♪
見えるネ ♪ パンツ
兄として。恥ずかしいよ。
でもさ。
パンツ見えようと。なんだろうと。
膝上２０センチは譲れない。んだって
「 ギャルの気概ヲ感ジルネ。」
中学じゃバスケの選抜選手だったのに。
ギャルやってるほうが
１００倍楽しいみたいよ・・・
「ソノ気持ち。ワカランデモナイ」
まあ高校生活が楽しいなら。
兄としては安心なんだけどね・・・
そのオナゴら。
呼べるト申すんダナ
週末に。５～６人。
ぁ。ごめん HISAO君
５～６人じゃなくて
もっと来ちゃうと思う
迷惑かなぁ・・・
「 モット。 トナ・・？」
「 うん。 もっと。」
・・・・・・フウ・・・・・・
「・・・・・ヤル。・・・・・カイ。」
「・・・・・・へっ？・・・・・」
へッ？ ジャネエンダヨ
やってヤル。つってんダヨ
「 その。ボーカルとヤラをヨォ。」
・・・・・・え？
・・え？ え！ ええっ！！？
い！ いいの！？
歌ってくれるのぉっ！！？
ヤッテヤラァ
オーーモッキシ。
歌ってヤンゼ
アノ 小４んトキ ばりにヨォ！
ほ！ 本当に！？
や！ やったぁ！！
そしたら！
友達みんなに謝らなくてもっ！
嫌なバイトにまた戻らなくても！
いいんだっ！！
あのクラブでっ！
思いっきり！演奏出来るんだっ！！
「 ヤンナラ。思いっきりダゼ。」
「 ぃやったあっ！！」
ソンかわし。ヨ。
〇〇女子校のギャル
大量入荷の件
ワスレルデナイゾ。
約束ダカンナ。
ふふ。 HISAO君。
ボクが一度でも。
HISAO君。との約束
破ったこと ある・・？
・・・ネエナ。
オメー。ガリ勉のクセに
妙に義理ガテェかんな。
ふふ・・。
がり勉だからね。
硬いんだよ。きっと。
あ！ そうだ。HISAO君。
そうと決まったら。さっそく。
HISAO君。に歌ってほしい曲
まとめてテープにして持って来るね。
でもヨ。 全部ゲエジンの歌ダベ？
オリャー日本人ダカラヨォ
歌えねえゾ。
ゲエジン言葉の歌なんてヨオ・・
大丈夫だよ。
「 耳コピ。」って言って。
英語で記憶しよう。って
思うんじゃなくて。
HISAO君の耳に聞こえたまま。
言語。っていうより
記号って言うのかなぁ・・
とにかく。
難しく覚えようとしないで。
ただ聞こえるがまま。記憶して
そのまま声に出せばいいんだよ。
きっとHISAO君 得意分野だよ 。
「 タダ。 聞コエルガ。 ママ。」
オメー ナンカ
哲学ッペエコト 言ってんナア・・
そうしたら。ボク
これから家でテープ作るねッ！
あっそうだ！
お母さんに報告しとうっと。
バンドのボーカル
小学校のときの HISAO君が
やってくれるって。
ソウイヤ元気カ？
オメーっとこのカーチャン？
元気だよっ。
たまに言ってるよっ。
あの冬でも半ズボンだった
HISAO君。って子 元気かな？ って。
ハハ・・。
オメーの誕生日会んトキ
よくカレー。ご馳走んナッタヨナァ
ウマかったワ。
ははは・・・
言っとくよ。
きっと喜ぶよ。
グリーンピース上にまぶすのワ
ちょっとカンベンだったケドナ 。
ははは。
ボクもね。
イヤだったんだ。実は。
グリーンピース。
じゃあ。HISAO君
ボク行くね
テープ出来たらすぐ渡しに来るから！
ァア。 ソレとヨ
もしまた誰かに絡まれたら。
パンチされん前に
オレの名前出せヤ
ウチら３年以外にも
一個下に活きが良くて
カワイイ後輩らがイルかんな。
うん！ わかった！ ありがとう！
「 ア。 チョット待て。オメー。」
「 え？ どうしたの？」
アノ。校門トコに置いてアル
洒落たカタチした チャリ。
アレ。オメーのチャリけ？
「 うん。そう。ビーチクルーザー 」
「 ビーチク。卑猥な名前ダナ。」
「 ・・へ。びびビーチクルーザー・・」
「 アレ。 置いてケ。」
「・・・へ・・・。」
「 置いてけ。って ど どうするの？」
「 乗るんダヨ。 オレガ。」
昔のハーレーみてえなカタチして
カワイイジャネエカ。
気に入ったゼ
じゃ！じゃあボクは何で
家に帰ったら・・・！
「 アルッテ ケエレヤ。」
「 ひゃあっ！！」
イイダロウガ。
オメーんち金持ちナンダカラヨォ
盗難にあった。トカイッテ
もう一台買ってモラエ
そ そ そうだね・・・
まあでも。
ボクもビーチクルーザーじゃない
普通の安いカゴ付きが本当は
欲しかったんだ。
お父さんがアレ気に入って
強引に買ってくれたヤツだし・・・
でも。HISAO君 これって
ご友人の方の。
カツアゲ以上のやり口でわ・・・？
ァア！ アンダ コラ！
ゼンッゼン チゲーダロガ！
オリャー ちゃんと！
聞いてヤッテんダロ！
「 よろしおすか ？」ってヨオ！！
わ！わ！わかったよ！ごめん！
フフ・・
コレが「 需要と供給のバランス 」ジャ
じゃあ。HISAO君
また来るね！
「 ジャアヨ。」
～～～～～～～～～～～～～～。
よお。 おめえ。
HISAOちゃんと話済んだんけ？
ああ！先程は！
ジュースご馳走さまでした！
とても美味しかったです！
ふん。おめえにもわかったか。
ヨーグルッペの素晴らしさがよぉ。
「 誰？ コイツ？」
ああ。おめえらに言ってなかったな。
HISAOちゃんの小学校のときの
同級生なんだってよ。
「 へえ。 マジけェ！」
ああ。
みなさん。初めまして・・。
で？ おめえ 一体
HISAOちゃんに何頼みに来たんよ？
カツアゲされたから。
ケツ獲ってほしい。とか
そんなんけ？
そ！そんな！
そんな事じゃないですっ！
そんな失礼な事は
HISAO君に頼んだりしませんっ！
自分で解決しますっ！
こ 怖いですけど・・・
ほお。 ガリ勉なりに
それなりの根性はある。ってか？
なあ。 おめえ やめてやれよ。
こいつひとりで来てんだからよ。
可哀そうじゃねえか。
ふん・・ まあいいや。
そんで？
結局 なに頼みに来たんだよ？ お前 。
言えや。
バ・・・ バンドのボーカルを。
やって欲しい。 って
お願いしてきました・・・
「・・・・・はあ！！？・・・・」
「 HISAOちゃんにぃ！！？」
「・・・・・はい。・・・・・」
ハハハッ！！！
マ～～ジけェ！？
でっけえ声で言われたべぇ！？
「 フザケンナ！！ ボケ！！」
って よお！！
・・・は はい。
さ 最初は・・ 言われました・・
・・・・・・・・・・・・・。
「 さ い しょ は ？」
「・・は はい。」
「 そんで？ ファイナルアンサーわ。よ？」
「 やってくれる事になりました・・」
「 はぁーーーーーーーあっ！？？」
あの！
最初は何度言っても駄目でした！
でも・・・
僕。いつの間にか泣いてて・・・
そうしたら。
HISAO君しばらく黙ってて・・・
あ～～～ぁ。 そのパターンかァ
HISAOがダメなヤツや。
あー。ダメだねえそのパターンわ・・
あのヒト。泣かれると駄目だよね・・
本気の感情見ると。ダメなんとチガウか？
まっすぐ来られんと。アレなんじゃね？
で！ でもっ！
わざと泣いたわけじゃないんです！
気付いたら・・・
「 わかってんよ。」
そうそう。
ウソ泣きは速攻バレんからな。
オレなんか。
「 あ。怒られそう。」
なったら。すーぐウソ泣きすんけど
め～～ちゃめちゃ蹴り入れてくるもん。
アノヒト。
「 痛いよね。 あの蹴り。」
「 校舎ん中でも。ブーツの時あるしね」
「 危険だよな 。あれ 。」
「履き替えんの。めんどくせえんだと」
あと機嫌わりーとき。なんか
理由もなく。蹴ってくるしね
せめて！ 理由を言ってちょうだいっ！
理由をぉっ！！
なるよね・・
「 秘儀。理由無しキック。」
ハハハ！
ふふ・・
まあ。 とにかく。
おめえらのバンドで
歌う。ってわけだな？
HISAOちゃんがよぉ ？
あ？
こら？
す・・ すいません・・
そういった くだりとなりました・・
てめえッ！
さっきも言ったべがァよ！！
悪くねえのに
謝んじゃねえ！ ってよお！！
・・ご！ ごめんなさっ・・・！
ぁああアあああ・・！！
こら！
やめてやれ。つってんだろ！
こいつ可哀そうだろうが！
クラブで歌かあ・・・
なんか面白そうだな！
しかし。 おめえよお。
よくHISAOにウン。と言わせたな。
完全 追っ払われるパターンだぜ。
普通わよ。
泣いたから。だべ。コイツが
・・・あ。 あの・・・
実はそれ以外にも条約がありまして・・
僕の妹が横浜〇〇女子。という
学校に通っていまして・・・
それで。かくかくしかじか。で。
みなさんとの飲み会に
連れて来い。
との。ことでした・・・
ご迷惑でしたら・・あれですけど・・
・・・・・・・・・・・・・・・・。
「 ご迷惑でしたら。って。」
「 ねえ・・」
「 いや ほんっとに・・」
「 なあ・・」
いや。さっき君を見た瞬に感じたよ。
こーれは立派な ガリ・・
ぁ。じゃなくて
ひどく優秀な生徒だと。・・・ね
すごく仲良しになれそうだよね。コイ・・
ぁ。こちらの御生徒さんは・・
ほんっとに。
なんて言うんだろ・・
なんか他人とは思えない。
何かがあるよね 。
品が。あるわ。
つーか。品しかねえ。
神々しい。
・・・あ ありがとうございます。
あの・・ ボクこれから
HISAO君に渡すテープを
家に帰って作るので・・
そろそろ失礼を・・・
ああ。気をつけて帰るんだよ。
変なのに絡まれたら。
僕らがすっ飛んで行ってあげるからね。
そうだそうだ。
僕らは君の専属ボディーガード。
みたいなものだからね。
いやさ。
特別遊撃部隊 であろうよ。
そうだそうだ。
・・・あ。 はい。
あ ありがとうございます。
それでは・・・。
おうっ！！
またなっ！！
じゃあよ。
ふう。
クラブでライブイベントに。
横浜〇〇女子校かあ～！
面白くなりそう。だな。
「 だな。」
や～べえ・・！
興奮したら
うんこしたくなってきたぜぇ！
ヨーグルッペ 飲み過ぎなんじゃ
こんバカが。
なあ。 各校のバカどもに
連絡まわしとけや。
もうしてまーーーース！
おーれもデンワすべぇ～～
ヨカッタラ ドーゾ
ひっさしぶり見たケド
歳食ったネエ
このバンドのヒトらも。
そらそーだわナ・・・
オレらが高校生んトキ以前から
やってんだもんねェ・・・
で。
人生 一夜限り。の
バンド活動デシタガ。
感想ワ。 デスネ。
やっちゃったラ
やっちゃったデ
「 クッソ楽しかったデス。」
ジャマタ
